1. マーケティングの4Pとは
マーケティングの4Pとは、アメリカのマーケティング学者のE. J. マッカーシー (E. J. McCarthy)が1960年頃に提唱したマーケティング・ミックスの各要素のことです。
具体的には、製品(Product)、価格(Price)、チャネル(Place)、プロモーション(Promotion)のそれぞれの頭文字をとったもので、マーケティング戦略上の重要な項目になります。
2. マーケティング・ミックスとは
マーケティング・ミックス(marketing mix)とは、標的市場に対してマーケティング上の目標を達成し競争優位を築くための手段や活動であり、前述の4Pのような各要素を組み合わせて混ぜ合わせる(ミックス)することです。
アメリカのマーケティングの大家であるフリップ・コトラー(Philip Kotler)によれば、「標的とする市場において望ましい反応を得るために企業が組み合わせる、コントロール可能で戦術的なマーケティング・ツールの集合である」とされています。
また、コトラーは「マーケティング・ミックスは製品の需要に影響を与えるために、企業が行なうことのできるすべてのことである」とも述べています。
3. 4Pの各要素
3.1 製品(Product)
製品そのものに関する意思決定事項です。
具体的には、仕様、性能、品質、品種、特徴、サイズ、デザイン、ブランド名、パッケージ、サービス、保証、返品などを指します。
3.2 価格(Price)
製品の価格に関する意思決定事項です。
具体的には、価格政策、価格設定(標準価格、割引価格など)、アロウワンス(機能対価リベート)、支払期間、支払い条件などを指します。
3.3 チャネル(Place)
製品の流通チャネルや物流などに関する意思決定事項です。
具体的には、チャネル、流通業者、流通範囲、品揃え、立地、在庫、輸送手段・頻度、などを指します。
3.4 プロモーション(Promotion)
製品のプロモーションに関する意思決定事項です。
具体的には、広告予算・媒体・表現、販売員の数、販売促進の種類・展開、PRの対象・方法、ダイレクト・マーケティングなどを指します。
4. マーケティング・ミックス策定上の注意点
4Pなどマーケティング・ミックスを策定するうえでは、個々の要素を別々に決定していくのではなく、各要素間で整合性を図ることが重要です。
また、標的市場に対して効果を発揮するよう総合的に検討していきます。
5. まとめ
マーケティングの4Pとは、アメリカのマーケティング学者のE. J. マッカーシー (E. J. McCarthy)が1960年頃に提唱したマーケティング・ミックスの各要素のことです。
具体的には、製品(Product)、価格(Price)、チャネル(Place)、プロモーション(Promotion)のそれぞれの頭文字をとったもので、マーケティング戦略上の重要な項目になります。